想いを残した距離に

私はふと渚の病室を見た。すると、渚は私に気づいて口パクでこう言った。


『頑張れ』


そして渚は手を振ると気が散らないようにとカーテンを閉めた。


渚…その頑張れは今の状況のことを言ってくれてるの?なんで渚にはわかっちゃうのかな?もう…本当に…大好きだよ。


私も幸せになっていい…?
きっと渚なら当たり前って言うんだろうな…私もそうだもん。


じゃあ、渚も幸せになっていいんだから
遠慮は絶対にしないでよ。


「私、獅子村 結も佐久間 大河のことがずっと前から好きです。こちらこそよろしくおねがいします」


大河くんは今までに見せたことのない笑顔を見せて人の目も気にせず私に抱きついた。 


「結…って呼んでもいいか?」


「も、もちろん…わ、私も…大河って呼ぶ…から…」