想いを残した距離に

「そんなの…私だって悪かったとは思ってるわよ!まさか、入院するなんて思わなかったんだから!

こんなことしたって振り向いてくれないことぐらい知ってるわよ!でも私のプライドが邪魔するの!幸くんは私達のアイドルなの!誰のものにもなって欲しくないの!わかる!?」


「わかるわけないでしょ?京子じゃないんだし…それともわかってほしかったの?同情して欲しかった?味方になってほしかった?馬鹿言わないで。私はあんたたちが渚をいじめる理由に勝手に使われたことだけでも許せないよ。きっと渚なんて…もっと許さないと思う」


京子は涙を流して拳を強く握りしめた。


「さっき許したって言ってたでしょ!?嘘だったの!?」


「嘘じゃないけど本心なんて本人にしかわからないでじしょ?私は渚に許されただなんて思ってない。だから私にできる償いは渚の幸せを守ることだけ」


そう。私は渚に守られ傷つけた。だからこそ次は私が渚を守る。


「じゃあ私はどうしたらいいのよ…。どう償うのよ!」


私は京子に自分の顔を近づけてにこっと笑った。


「普通に生活すればいい。渚もそう言うはずだよ。でもね、いつかなんかの壁にぶつかって苦しくなった時にこう思って?いじめられた渚が渚をいじめたあんたたちを許せない私がざまぁみろって仕返ししてきたんだってね」