想いを残した距離に

このわからず屋…なんで渚が…こんな奴らを許せたのか私じゃわかんないな…


「東道が好きなら真っ当勝負で挑みなさいよ!そんなずる賢い手なんて使わず一生懸命好きでいなよ!」


「はぁ!?無理に決まってんでしょ!?見ればわかるじゃない!ふたりは想い合ってるようにしか見えないじゃない!それでも勝負?無理に決まってんじゃん!なら、須藤さんが消えなきゃ私達の方に好意なんて向かないじゃん!…あ」


強がっていた京子がついに本音を出した。
そして京子は自分で言ったあと私から目を逸らした。


「渚を傷つけて東道があんたたちを好きになるとでも思ってんの?最後に決めるのは東道だよ!あんたたちが決めることじゃない!都合よく自分だけ選ばれると思ってないで!」


私は立ち上がって強く言い放った。
その瞬間、みんなの顔色が変わった。


「そう、だよね…私達がやってることって間違ってるよね…。あ、ああ…ごめんなさい…須藤さん…」


「うう…ごめんなさい…」


ひとり…またひとりと泣きながら座り込んでいく人が増えていった。みんなが自分が悪かったと認めたこと。


私は渚じゃないけれど嬉しい気持ちになった。


「ちょ、私を裏切るつもり!?」


「裏切ったんじゃない!認めたの!自分の過ちを!京子は?どうなのよ!」