想いを残した距離に

「あ、結と大河くんじゃん」


病院の入り口にたむろっているのは外出禁止中の京子達だった。


「なんでこんなところにいるのよ!」


「さぁ?逃げ出してきたって言えばわかる?」


まさかまだ渚を…!


「今渚のもとには東道がいる。邪魔なんてさせない」


「あら、幸くんと一緒なの。ならいいわ。ぶっ潰してあげるわよ。須藤さんは本当に邪魔だからね」


そんなことを平気で言う京子に私はムカついた。そして怒りに満ちた私はいつの間にか京子の頬を思いっきり叩いていた。


「あんたがそんなこと言える立場じゃない!今こうなったのはあんたたちのせい!

渚はしばらくの間学校にも行けないの!
わからないの!?渚は入院させたあんたたちのことを悪いことをしたって言ってたんだよ!?あんたたちみたいな奴らを心配してたんだよ!?馬鹿なこと言わないで!」


「なに?それでいい子ちゃんぶって幸くんに見てもらうつもりなんでしょ?馬鹿馬鹿しい。須藤 渚は本当にクズね」


「それは渚じゃなくてあんたでしょ!?あんたのほうこそいい子ぶって東道に見てもらいたいだけでしょ!?」


病院内が騒ぎ始めた。
でも私はそんなの気にしない。


「なっ!うるさいわね!そう思うなら勝手に思えばいいじゃない!少なくとも須藤さんよりは私、性格いいから」