想いを残した距離に

私はその時、誰の前でも見せることのなかった涙をただ流していた。
でもこれは苦しいとか悲しいとかの涙じゃない。


「そ、そんなに嫌だったか!?」


この涙は嫌だったわけじゃない…嬉し涙。
嬉しすぎて泣いたんだ…。


「違うよ…私も…幸くんのことが好きだったから…好きになったから…」


想いが伝わったんだ…幸くんも私が好き…私も幸くんが好き。


「本当…に?」


本当にって言いたいのは私のほうだよ…
幸…本当だよ…


「うん…」


「ねぇ…そのい、いつから?」


「え?あ、えっと…」


私は記憶を辿っていった。すると、清水先輩と仮で付き合う日までやってきた。


「清水先輩と仮で付き合った日から…その前から気になってはいたんだけど…その清水先輩と付き合うって言われた時に嫉妬しちゃって…好きになってたのかな?あ、えっと…幸くんは…!?」


どうしよう…言ったのはいいけど恥ずかしい…絶対顔真っ赤だよね…


「俺は…初めてあった日…一目惚れから好きに変わったんだ」