想いを残した距離に

「渚ちゃん…こいつと仲良くするのは…」


「わ、わかってる!仲良くはしなくていいから喧嘩はやめよ?ね?」


「そ、うですね…」


「わ、わかった」


「渚ー!お前天才だなーあいつら止めたんだぜ!」


大河は私にガッツポーズを見せてそう言った。なんで褒められてるのかわかんなかったけど。


「最低だ。止まらない喧嘩だと思ってるだろ」


望ちゃんは次は大河を睨み始めた。


「だってそうだろ?上戸と月影の喧嘩は授業中でも止まんないんだからよ」


「はいはい、悪かった。言うなら月影に言ってくれ。そう言えば渚ちゃんの隣の席って誰なんだろうな」


「さぁな」


そう答えたのは月影くんだった。
あんたには聞いてないみたいな顔をする
望ちゃん。


私達が話していると扉が強く開いた。
すると、このクラスの担任で熱血教師の
佐野(サノ)先生が入ってきた。


「お前ら席に座れー!」


先生がそう言うとみんなが次々と席に戻っていった。


「結。また後でね」


「うん」


私がそう言うと浮かない顔をして結は私の周りから去っていった。