それを言うなら私も…
結の家知ってるのに謝りに行くことも誤解を解くこともしなかった…拒絶されるのが怖かったから…だから私の方こそ弱虫なんだ。


「…私は結や望たち守れてる?」


「えっ?」


「私が倒れてから変なことされてない?言われてない?」


京子ちゃんは他の人をターゲットにするって言ってた…もしかしたら私がいない今、その目は結や望たちなのかもしれない。そう思うと言えずにはいられなかった。


「なわけないじゃん…変に守ろうとなんてしないでよぉ…あの後、いじめが発覚して京子達は休学になったんだよ」


「休学…そうなんだ…」


「そう。2か月の自宅待機…外出禁止だって…」


そっか…ならみんながターゲットにされることはないんだね。


「なんだか…京子ちゃん達にも悪いことしちゃったな…」


「何言ってんの?渚…」


「京子ちゃん達は幸くんたちのことが好きだった。私が近づき過ぎたからこんなことになったんだよ…」


「なんで…それが悪いことしちゃったなんて繋がるの?」


「私が京子ちゃんの立場なら嫉妬しちゃってたかもしれない…。そしたら悪口言ったり、人を傷つけたかもしれない。もともと私が誤解を解けばよかったの。いろんな人を巻き込んじゃったから…」