想いを残した距離に

その後、私は痛みを抑えながらも1日を過ごした。


「渚ちゃん。あーそーぼ!」


放課後、京子ちゃん達が私のもとにやって来た。


「あ、うん…」


これからいじめられると知りながらも私は行かないといけない…。
これ以上幸くんたちを巻き込まないためにも…。


「さぁ、みんなぁー。始めよっか」


私は朝のように体育館倉庫の裏に連れて行かれた。


「う、あ…ああ…」  


始まった暴力。
さっきまでの痛みが残っているのにも関わらず同じ場所を何度も叩いてくる。


お腹が痛い…頭が痛い…。
気持ち悪い…。
もう感覚がわからない。


「ねぇ、京子ぉ〜。今日はやめとかない?こいつ動かないし」


今日は終わりにしてくれるの?


「そうだね。みんなカラオケ行こうか!」


「いいね!」


みんなは私のことなんてもう目に入っていないかのようにどこかへ行った。


「痛っ…!」


そしてその次の日もその次の日も
結は学校に来ることなく、私はあの日以来、幸くんとも話さなくなり、毎日のように暴力を受けた。