想いを残した距離に

学校に行くと早く行くと言っていた結は教室にいなかった。もちろん、私が行く時間に望達はいない。

私は真っ赤目を誰にも見せたくなくて机に伏せていた。すると、どこからか声が聞こえてきた。


「須藤さぁーん」


私は起き上がってその人の顔を見た。
その人は同じクラスで幸くんや大河、月影くんが好きでよく声をかける宮ノ下 京子(ミヤノシタ キョウコ)ちゃんだった。


「あんた、結が大河くんのこと好きなの知ってるくせに大河くんからの告白に返事したんだってぇ?」


なんでそれを…!?


私は驚いて口をぽかんと開けたまま固まった。


「昨日、結がすすり泣きながらそう言って来てさぁ〜あんたって見た目によらず最低だね〜」


すると、どんどん私のクラスの女子が集まってきている私を囲んだ。


「おい、何とか言えよ!」


私はお腹を蹴られて椅子から落ちた。 


「言っとくけど結は私達の友達だから
私達は結の味方をするの。わかる?
須藤さん」


すると、みんなは私を床に倒し、手と足を拘束してお腹を蹴り始めた。


助けを求めようとしても私にはできなかった。


だって結の恋心を壊したのもふたりの幸せを壊したのも全部私だから。


「そうだ…こいつ引っ張って!」


京子のそんな声が聞こえるとみんなは私の髪の毛や手を引っ張っている教室から連れだされた。