土方「----総司?」

土方はまだ倒れている総司に気づき、声をかけた。

土方の声でやっと我に返ったらしい。
総司は大きく肩を震わせて、ゆっくりと体を起こした。


総司「負けたんですよね、僕」

つぶやくように口から放たれたその言葉は、その事実をまだ認めていない証拠で。

俯いて、髪の毛が顔にかかり表情が見えないその姿は、とても儚げだ。


土方は、そのいつもとは全く違う様子の総司を憐れみながらも、事実を述べる。


土方「・・・負けたな、りぃに。」


総司「・・・そうですか」