「大丈夫!
心配しないでよ」
イーク「そう?」
?「副ちょー、こっちの始末は終わっ
・・・え」
?「原田君、どうしまし
・・・え」
隣の部屋から、無駄に色気を振りまいて
る男の人と、メガネをかけたたれ目の
優しそうな男の人が顔を出した。
これまた、見事なあほ面ですな。
・・・でもやっぱり血だらけなのね。
副長「始末し終わったみたいだな。
あーー。
こいつらのことは後で説明する。
取り敢えず撤退するぞ。」
さっき、私と取引をした男は、苦虫を噛み
潰したような顔でそう告げ、部屋から出て
行った。
そのあとを私が刀を突き付けていた男が
追う。
撤退するらしい。
私もついていくんだよな?
「イーク、行こ」
イーク「うん。」
いまだにあほ面している人たちは放って
、部屋から出て外へ向かう。
ていうか、あいつ副長っていう名前なのか?
変な名前だなぁ。
外に出ると真夜中で、雨が激しく振っていた。
うわ、濡れるのやだな。
先に出て行った二人の後をできるだけ濡れないように、小走りで追った。