他人をいちいち助けていたら、命がいくつあっても足りない。
私が助けるのは、それだけの『価値』がある人だけだ。
今回、看板娘ちゃんを助けた理由はーーー
イーク「惚れさせるため、だよね。」
「さっすがイーク。わかってるぅ。」
新選組は、『男のみ』が入れる。
それなのに、私は『女』だ。
どんなに剣術が優れていても、どんなに武道を極めていても、私が『女』という事実は消すことができない。
今、新選組の隊士たちは、私が新選組にいる、という理由で私を『男』だと思い込んでいるだけで、いつ事実に気付くかわからない。
だから、私には『女を助けた』という事実が必要だった。
そして、『その女が私に惚れている』という結果も。
私の恋愛対象は『女』だ、と思わせるために。
そして、その噂で私の性別を誤魔化すために。
イーク「刺されないようにね?」
「気を付けるから、大丈夫だと思うよー?」

