でも、友達だから・・・。

 そう思うと、手の平に爪をくいこませ

た。

「答えは?」

 できるだけの苦笑いをつくった。

「断ったよ」

 その時、私の中の何かが壊れた。バラ

バラと、ボロボロと、粉々に砕けて壊れ

た。

 気付いたら、初季にひどい言葉をぶつ

けていた。たくさんたくさん。