【朝架side】
 
 一輝のことが純粋に好きだった。

 太陽みたいな彼が、温かい彼が、大好

きだった。

 あの時、帰ってきた初季は、そんなこ

とはつゆ知らず告白されてたって言っ

た。

 そん、な・・・・。

 振られたんだって思うと、目の前にい

る初季に淡い嫉妬が浮かんだ。