liar―午前0時の群青―

「止めて・・・。朝架ぁ、止めてよ、も

う・・・・・」

「止めてって何?そっちこそ、そのいい

子ぶり止めてよ!もともと、優しい朝架

なんて居なかったの!ただあんたのこと

羨ましがってただけ!」

 朝架はそう言って、スタスタと出て

行ってしまった。

 私は朝架の言った、悲しい言葉がずっ

と頭の中でまわっていた。