liar―午前0時の群青―

 ちらりと朝架の顔を見てみると、まる

で鬼のような顔で睨んでいた。優しいと

きのやわらかい笑み何か一欠片もなく。

 その鬼のような形相は、紛れもない私

に向けられていた。

「あ、さか・・・・・・・?」

 信じられないかった。

 あの優しい朝架がこんなに怒るなん

て。