そう伝えると、じっと数秒間私を見た

まま動かない。

 そうしていると朝架はにっと笑って、

そっか、と笑い飛ばした。

「そっかそっか。じゃ、いこ」

「うん・・・・・・」

 私はまたも気づかなかった。

 朝架の一瞬の冷たい目線に。