なんでもないわけじゃないけれど、心

配はかけたくなかった。

「嘘」

 やっぱり親友は騙せないようで。

「ん、何か、胸が何故か痛い。ってか苦

しい」

 騙すのも悪いかなと思って、本音を伝

える。この胸の痛みの意味を、私はまだ

分からなかった。