liar―午前0時の群青―

「話は聞いております。こちらへ」
 
 ついにここまで来た。

 短かった時間だったはずなのに、とて

も長く感じた。

 きっと死が、向かい合う死が、私の中

で大きい存在だったから。生きていた時

に、大きな存在価値だったから。

「失礼します」

 ほのかな花の香りと、消毒液の匂いが

混ざってあたりに漂った。

「爽・・・・・」