liar―午前0時の群青―

 向かうのは、愛した人の死。

 辛いだろう、悲しいだろう。それでも

向き合わなければならない。

 それは、愛した人の心に、寄り添うこ

とも傍にいることもできなかったことへ

の罪滅ぼし。

 私の背中を押すように、追い風がふわ

りと髪を舞わせた。

 ***

 xxx病院。

 ここだ。

「すみません。彼方初季なんですけど」

 病院のカウンターに行ってみる。

 そう言うと、すぐに看護士が駆け寄っ

てくる。