liar―午前0時の群青―

 一輝も驚いた顔をしている。

「うん、ちょっと行かないといけない所

があって。行ってくる」

 私の思いが揺るがないことを悟ったの

だろう、朝架と一輝は少し困った様な心

配そうな顔をして、私を見送った。

「いってらっしゃい」

「気を付けてな」

 私はきっと今できる精一杯の笑顔を向

けた。きっとそうしなければ泣き出しそ

うだったから。