liar―午前0時の群青―

 私の名前を?爽が?

 冷え切った体温とは別に、頬が赤くな

る。

 ただ嬉しくて悲しくて切なくて、泣き

そうになる。きっと母親はもっと悲しい

だろう。

 それでも悲しい真実から逃げずに私に

教えてくれた。

 その真実が冷たいのに、温かくて。

「私は、爽の事好きでした。でも言えな

かった。ある日喧嘩をしちゃって、仲直

りも謝ることもできないまま、死んじゃ

った」