liar―午前0時の群青―

 朝架は仁亜の存在に気付いて、再び何

か考える。

 そうしてしばらくもしないうちに、切

り出す。

「そこの女の子」

「仁亜って言います!」

 仁亜は明るく笑って自己紹介した。

「仁亜さ、初季に何か言った?」

「え?」

 はぁ?

 仁亜が?そんなまさか。