liar―午前0時の群青―

「うん、わかった。せんせ・・・」

「ちょ、ちょっと、あんた馬鹿?止めて

よ!私の内申落ちたらどうすんの!」

 私はできるだけ平然とした顔をして仁亜

に言った。

「いいんでしょ?爽にも言っとくから」

「っつ、そんなぁ、初季先輩ひどいです・

・・・」

 仁亜は猫みたいな声を出す。

 ふん、その手に乗るか。

「何の騒ぎだ・・・って、仁亜?何でここ

に?」