「あれ、でも今日図書室駄目なんじゃ

なかったけ?」

 そんな朝架のつぶやきは、私の耳には

入らなかった。


 ***

「ふぅ~」

 たくさんの資料を片っ端から集めた私

は、まず一冊手に取って、気合を入れた。

「よしっ!!」

 そう言って、ページを開こうとした時。

 ガタン