liar―午前0時の群青―

「そ、爽!?嘘、助けてくれたの爽だっ

たんだ!ありがとう!!助かった~!」

 そう言って爽の手を掴んでブンブンと

振り回した。

「腕痛いし。別にお前のためじゃない。

あ、人来た!」

 そう言って何人か、いや、十何人かの

人が集まってくる。

「あれ、火事じゃないの?」

「確かに火事だって聞こえたぜ」

「うちらも!!」