liar―午前0時の群青―

 まるで警告しているみたいに。

「助け・・・助けて・・・」

 言葉が出ない。怖くて喉の奥に言葉が

引っ掛かってる。

 にやりと笑う男に、心の底から嫌悪と

憎しみが募り、たったの四文字がするり

と言葉を引っ掛けている喉の奥の網みた

いなものから通り抜ける。

「助けて!!!!!」