だけど、私は、嬉しい。


話したいことがあるから。



「………私、中学の時の話を
聞いてしまいました…。」


まず、これを言った。
羽鳥は、驚きながら、は?と言った。



「………私、あの告白嘘じゃない。
本当は好きだった」


私も本当のことを話し出す。


「そして、今も好きです…」










そこまで、言うと羽鳥に抱きしめられていた。




「え…っ!? な、なにして……っ」


私が、顔を真っ赤にして暴れると


「俺も、好き。」



照れたように、耳元で、そう言った。




………っ、



目からは、涙が流れる。



「うぅ〜っ……よかったよぉ……」


泣いてると、羽鳥がこっちを見て、



「凛桜……」

優しく、名前を呼んだ。



「は、とり……」


そう言うと、優しい唇が当たる。



「ん……っ」



これが、優しいキス。


そう思ってると、



「………あ、雪」



空から、雪が降ってきた。





そうして、制服に着替えて、羽鳥と手を繋ぎながら家に帰る。