そんな事を思いながら、家に着いた。 「ただいま」 相変わらず、何の返事も返ってこない。 リビングからは、お母さんとお姉ちゃんの笑い声。 いつもなら、涙を堪えないといけないけど、今日は違う。 ────蓮くんからもらった優しさ。 それだけで、がんばれるんだよ。 いつものように1人でご飯を食べて、ベッドに入ったけど、いつもとは違う気分でいられた。