野田さんの机の上には今日の放送に使う原稿と、放送室の鍵が置いてあった。


あたしはその小さな鍵を手に取った。


野田さんには申し訳ないけれど、今日はあたしが放送をかけさせてもらう。


あたしは鼻歌を歌いながら再び教室を出たのだった。