ちなみに、家は母子家庭。

私が幼い頃に、父とは離婚したらしい。


そのせいか、父親の顔はハッキリと記憶に残っていない。


父さんと母さん。


そして、幼い頃の私が写っている写真を見て、この人が父親なんだなって分かるくらいだ。


だから、父さんが、どんな人だったとかは一切覚えてない‥‥‥


「って、ぁあ!! 時間、ヤバイ!!?」


目覚ましがなってから、随分と時間がたっていた。


私は急いで、ベットから飛び降りた。


着慣れた制服に袖を通し、カバンを持ち、パンを口に詰め込む。


そして私は、急いで家を飛び出したのだった――‥‥。