「なぁ、由希」 その言葉に、私は後ろへと振り向く。 すると、聖矢兄ちゃんは、 「しっかり話せ。 逃げずに立ち向かえ。そうすれば絶対に、見えてくるものもある。全てが解かる。スッキリするからな」 なんの事を言っているのか分からなかったが、私は、コクリと首を縦に振った。 それを見た聖矢兄ちゃんは、満足気にうんうん、と頷いた。 「それじゃ、また近いうちにな!」 「うん!」 私がそう言うと、聖矢兄ちゃんは、手を振って、走っていったのだった。