あたしに向き直ると、真剣な目でのぞきこんできた。 「はい、もう1回」 有無を言わさぬ表情に、あたしもとうとう意を決して。 1つ深呼吸すると、真っ直ぐレンの目を見る。 「────好き」 ……あぁ、あたし、だめかも。 好きって言葉一つで、こんなにも恥ずかしいなんて。