『むかぁーし昔、とは言えそんなに昔ではない昔』






劇団員の人がしゃべり始める。






『1人の姫がおりました。……そう、その名もかぐや。月の輝く夜に生まれ、竹取 輝夜と言い、

先祖が昔話にも有名なかぐや姫の世話をした、と言う記録が残っているため、

付いたあだ名がかぐや姫』





す、すごい。息継ぎがほとんどない。


ステージの上で、昔の服みたいなのを着て、ヒゲを生やし、くるくる踊って。





『かぐやは強気で傲慢、嘘をつくのが大得意。いつも父や母を困らせては、ヤンチャばかり。

そのくせ容姿は美しく、男はみな、魅了されていました』





そこで劇団員さん、歌舞伎とかで使う拍子木の、ダダン!という音に合わせ、ピタッと止まった。