「あの…私大丈夫ですよ?
一人で帰れます。」
私の言葉を聞いていないのか、
橘くんは私の手を取って部屋から出た。
「え、ちょっと!橘くん!」
私の静止も無視し、歩き続ける橘くん。
繋がれた手を見て驚くカラフル頭の方たち…
黒いバイクの横に止まり、
ヘルメットを渡してくる橘くん。
これが橘くんのバイクでしょうか…
「乗れ。」
「えー…と、乗り方がわからないです…」
私がそう言うと橘くんは小さくため息をつき、
私を持ち上げバイクへ乗せた。
そのあと橘くんもバイクに跨がり、発車させた。
哉斗のときとは違い、
ゆっくり進むバイクに安心感覚えた。
道案内をし、5分くらいで家へついた。
「橘くん、ありがとう。」
「…湊でいい。」
「あ……じゃあ湊、ありがとう。」
「おう」
小さく短く返事をし、彼は来た道を戻っていった。


