生きる。



私はソファに座って美波の日記の表紙を眺めていた。


「由茉ちゃん?見ないの?」


「うん、見るんだけど……

心の準備が……」


「はい、とりあえず紅茶飲んで落ち着いたら?」


「爽、ありがとう。」


私は爽が入れてくれたお茶を飲んで

少し落ち着いた。


「あのさ…泣いたらごめんね?」


「先に言うんだ?」


颯は笑いながら言った。


「好きなだけ泣け。」


湊はそう言ってくれた。



私は深呼吸して美波の日記を開いた。


《私の病気がわかってから1年半。

湊から離れて1年半。

私は今日からアメリカでの治療だ。

でも、私はわかってるの。

ここに来ても、私の命はもう長くはないって。


同室には同い年の女の子。

私よりもずっと前から入院してるって。

私はたった1年半なのに、この子は生まれてから。

私には理解できないほど苦悩したんだろう。

由茉、私はあなたの友達になりたい。

一緒に頑張ろうね。》