生きる。



「…由茉ちゃんなにしてんの。」


「哉斗…」


うわー、ばれた。

最悪なパターン。


「誰?由茉のこと殴ったやつ。」


思いっきりギクリとしてるやつが1名。


「あぁ、お前?

由茉にこんなことしといて

どうなるかわかってるよね?

……歯食いしばれよ。」


「哉斗だめ!」


哉斗の動きが止まった。


「こんなやつのこと殴らないで。

殴る価値すらない。」


「……わかった。」


「で?なんでそうなってるわけ?」


え……


「……湊…」


「お前ら見てたんだろ?誰か説明しろよ。」


「ふーん、誰も言わないんだ?

じゃあ俺が説明してあげるよ?」


そう言ったのは爽。


「ちょ、待った!爽!」


ここで言ったら哉斗にもバレる。

絶対自分を責める。


「……私いいから。もう帰ろ。」


「言っとくけど」


私が出ていこうとしたら湊がいった。


「俺らは優しいからこのまま帰る。

でも由茉の兄貴たちは俺らよりもこえーから。

文化祭のときいったとおもうけどな。

お前ら全員覚悟しとけよ?由茉を敵に回したこと。

この街でお前らが見張られてること。

……爽、こいつらの顔覚えとけ。」


「そんなの言われる前から覚えてるよ。

俺を誰だと思ってんの?

名前も住所とバッチリだから。」


「……ねぇ、そんな脅ししなくていいから。

帰ろ。」


私が帰ろうとしたとき……


「由茉!?なにやってんの!?

どうしたのその顔!!」


「あいつに殴られたんだと。」


颯が説明した。


「ちょっと、どういうつもり?

女殴るなんて最低。

私あんたの告白受けなくてよかった。

こんな糞みたいなやつ、女なら全員いやだろうけど。」


「え、莉桜そいつにコクられたの?」


「うん、いつだっけ?冬休み前?」


「そいつ名前なに?」


「知らなーい。興味ない。」


莉桜さん……


「ってか人の彼女に告るなよ。」


「え、秀。なんでここに?」


「なんでって…すっげー騒ぎになってるぞ。」


「え!うそ!じゃあ余計早く帰ろう。

あ、これ純と哉斗のカバン。

はい、みんな帰りましょう!!」


私はそう言って湊を引っ張ってった。