「もー、湊!哉斗呆れてたじゃん。」


「あいつ、由茉のこと好きだから

見せつけたかった。」


「なっ!

…私は湊が好きなんだからそれでいいじゃん。」


「…そういうこと言われると余計離せない。」


「もう!湊。これ下運ばないと冷めちゃう。」


「いいよ、冷めても。」


「だーめ!湊、運んで。」


「なんで俺が…」


「ここにいるから。はーやーく!」


「はいはい、わかったよ。」


そう言って湊は鍋を下まで運んでくれた。

付き合って数時間なのに、

湊は本当に甘い。

付き合いたてだからかもだけど。


「鍋作ったからよかったら食べてねー?」


私がそういうと


「湊さんが運んでる…」


という声が聞こえた。


「あー疲れた。」


「湊、ありがと。

上戻って湊も食べよ。」


「そうだな。」


そういうと私の手を握って部屋へ戻った。