しばらくして哉斗と颯も来た。


哉斗は部屋に入って早々


「飯どうするー?」


と言い出した。


「寒いし鍋とかしたい。」


という純。


「鍋なら作るよ?」


私がそういうとみんな賛成してくれ、

下の子達に買い物を頼んで

私はご飯を作った。


「…なんで2つ?」


「せっかくだし、下のみんなの分も。」


湊がきた。


「ふーん、優しいな。」


付き合うようになってから湊が甘い。

心臓がおかしくなりそうだ。


「味見する?」


「する。」


「はい、どーぞ。」


「ん、うまい。」


「よかった。」


私がにこりと笑うと


「なー、キスしたい。」


「え!だ、誰か来るよ?」


「いいよ、見せつければ。」


そういって私を抱き寄せキスをしてきた。

何度も何度も唇を重ね、噛みつくようなキスを。


それが長くてだんだん苦しくなってきた。


やっと離れた唇。

私ははぁはぁと肩で息をした。


「はは、かわいい。」


そう言ってまた触れるだけのキスをしてきた。


「もう…初心者なんだから手加減してよ。」


「んー、むり。

由茉がかわいいのが悪い。」


私たちがそんなことをしていると哉斗が


「由茉ちゃーん!まだー?」


とこちらへきた。


私が湊を押すと湊は私の後ろから抱きついてきて

そのタイミングで哉斗が入ってきた。


「…なにしてんの。」


「ちょ、湊!離して!」


「むり。哉斗、それ運んで。」


「はいはい、お邪魔しました。」


哉斗はそう言うと鍋をもって出ていった。