「…どういうこと?」
金髪くんはさっきとは違い、
真剣な顔をして私に聞いてきた。
「美波は亡くなりました。今年の始めに。」
私は下を向いていたから
みんなの表情はわからない。
誰もなにも喋らない。
そんな沈黙の中、
しばらくして口を開いたのは橘くん。
「…いい加減なこと言ってんなよ。」
「嘘ではありません。
私だって信じたくありません。
……最期看取ったのは私です。」
「詳しく説明してほしいんだけど…
いい?湊。」
金髪くんがそう言うと橘くんは
部屋から出ていこうとしたから
私は咄嗟にその腕を掴んだ。
「待ってください!お願いです!
せめて…これだけでも受け取ってください。」
そう言い、私は"湊へ"と書かれた封筒を出した。
「美波から橘くんへです。」
私は目を見てはっきりと伝えた。


