「聞くだけ聞いてやれば。」
蒼井くんはそう言い、中へ入った。
「由茉ちゃん!中に入りなよ!」
水嶋くんに腕を掴まれて、私も中に入った。
資料室とは程遠く、
ソファやテレビが置いてあり
どこかのリビングのような部屋………
一通り部屋を見回し、
私はこちらを睨んでる橘くんに
ビビりながら話しかけた。
「……美波のこと、どうしても聞いてほしい。
美波に頼まれたの。」
「……俺に言いたいことがあるなら直接聞く。」
橘くんが小さな声で答えた。
「……直接言えないから私に頼んだんだよ…」
私は表情を歪めながら
私も小さな声で答えた。
「アメリカにいるから?」
「……違う。美波はもういないから。」
水嶋くんの質問に、
私は俯きながら答えた。


