生きる。





「うわー、すごい。」


あっという間に誰もいなくなった教室を見て、

如月の総長の威圧を実感した。


「俺ら掃除するし、由茉は日誌書いててよ。」


爽が言うとみんな掃除を始めた。

ただ一人を除いて。


「湊?」


湊は私の前の席に座った。


………?


湊はなにも喋らないので私は日誌へ目線を戻した。


「哉斗と隣の席?」


「うん、そうだよ。」


「ふーん。」


それだけ言うと湊はまた黙った。


「湊~ごみ捨ててきて~」


「は?どこに?」


「知らないけど。」


「は?じゃあ頼むなよ。」


「だから頼んでんじゃん?」


「…誰か他に知ってるひといないの?」


爽と湊だけじゃらちが明かなそうだから

みんなに聞いてみる。


「俺らが知ってると思う?」


知らなくて当然というような言い方で純が答える。


「…私あとで捨ててくるからいいよ。

置いといて?」


私は日誌を書き上げてゴミを捨てに行った。


みんなはなんだかんだ言いつつ、

仲良く掃除をしてくれていた。