生きる。




「おい、湊。もう5時だけど。

晴輝さんとこ行かなくていーわけ?」


「あ!やべっ行ってくるわ!」


俺は急いで由茉んちへ向かった。


ピンポーン…


ガチャリ


今日はいきなりドアが開いた。



「おう、入れよ。」


「はい。お邪魔します。」


「急に呼び出して悪かったな」


「いえ、俺も話があったので。」


「話?由茉のこと?」


「はい。でも晴輝さんからどうぞ。」


「あぁ、お前さ、元カノ…美波ちゃんだっけ?

その子のこと、実際どう思ってんの?

まだ恋愛感情あるんじゃねーの?」


「え?」


驚いた。

美波の話だとは思わなかったから。


「俺さ、金曜日由茉が帰ってきたとき、

あいつの様子おかしくてさ。

聞いたんだよね。

そしたら湊が寝ぼけて抱き締めて

『美波』って言ったって。

やっぱ私じゃだめじゃん。って。

実際どうなわけ?

寝ぼけてってことは無意識だろ?

無意識で抱き締めて呼んだのが元カノなら…

まだ好きなんじゃねーの?」