生きる。



「………え?」


「俺ね、中学はいってすぐ荒れたんだ。

中学で湊と爽と出逢って。

あいつら中学の頃から目立っててさ。

仲間になりたくて、俺も見た目が派手になった。

それでも親はなにも言わなかった。

そういう時期があってもいいと言った。

中3になってすぐ美波がいきなり消えて

湊が更に荒れたんだ。

俺と爽もそれに付き合ってた。

そんな俺らを拾ってくれたのが一輝さんだった。

一輝さんは優しくてかっこよくて強くて

絶対無駄な喧嘩はしない人だった。

俺らはそんな一輝さんについていくと決めたんだ。


でも俺の両親は許さなかった。

如月はいい集団だと思う。胸を張って言える。

でも、親はそんな風に思わなかったんだ。

所詮暴走族だろって。この大事な時期に

お前はなにをやっているんだって。

俺は如月をやめる気にはなれなかった。

だから毎日親と喧嘩をしたんだ。

毎日毎日言い争い。

ある日俺は嫌になって外を飛び出したんだ。

前の家は戸建で、家の前すぐが道路だった。

家を勢いよく飛び出した俺は

トラックにぶつかりそうだった。

でもぶつからなかった。

俺を追いかけてきた親父が俺を突き飛ばした。

俺は助かったんだ。でも親父が代わりに死んだ。」