「かわいーねー!
ねーねー、名前は~?
クラスどこ~?」
私が黙っていると
勝手に話しかけてきた。
男どころか人に免疫がない私は戸惑いながら
その男に答えた。
「え…あ、っと、三浦由茉です。
2年E組ですけど…」
「え!俺のクラス?初めて見た~!」
と後ろにいる
茶髪の赤メッシュくんが話に加わった。
「あ、あの、2学期に転校してきたので…」
「へー!そうなんだ!
俺水嶋哉斗(みずしまかなと)!
よろしく~!」
と茶髪赤メッシュくんがにかっと笑った。
目がくりくりとしていて、
人なつっこそうな人だ。
パッと見は。
この人のこの変な違和感は
一体なんなんだろう。
…じゃなくて…
「あ!あの!橘湊くんっていますか…?」
思いきって聞いてみた。
「…は?俺?」
奥の方から低すぎず高すぎず
だけど圧力のかかった声が返ってきた。


