生きる。




「湊、先にお線香あげて。」


「俺が先でいいの?」


「うん!」


私は湊が仏壇の前に座っているのを眺めていた。

懐かしそうに、愛しそうに美波の写真を眺める湊。


はぁ、美波ごめんね。

美波の彼氏好きになって美波に嫉妬して…

なにやってんだ、私。


下を向いていた私に湊が声をかけた。


「由茉、次いいよ。」


「うん。」


仏壇には笑ってる美波の写真。

やっぱり美波はかわいいね。


私はただ座ってひたすら美波を眺めていた。


「……由茉?」


「あ、ごめん。」


私は線香をあげ、手を合わせた。


美波、想ってるだけなら自由だよね?

許してくれるかな。

美波がいないと相談できる人がいないよ……



私はそれだけ言うと、もとの席に戻った。