生きる。




「ごめん、ちょっとトイレいってきていい?」


「おう、ここで待ってるな。」


私は急いでトイレで用を足し、湊のところへ戻った。


…………が、湊のまわりには女の子達が……。


ナンパ?かな?


湊は無視してるのか声が聞こえないけど

チビの私には湊が見えなかったし、

なによりあの集団の中には入れず困っていた。



一人少し離れたところであたふたしてると

肩を叩かれ振り返ると

知らない男の人二人がたっていた。


「うわー、かわいいー!」

「一人ならさ、一緒にあそぼー!」


え……なにこれ……ナンパ?


「あの、一人じゃないですから。」


そういいその場を離れようとしたら腕を掴まれた。


「でもさー、俺らずっと見てたけど

全然誰も来ないじゃん?」


「置いてかれたんじゃねー?」


「俺らと遊んだ方が楽しいよー?」


そう言いながら私の腕を引っ張る男たち。


「ちょ、離してください!」


「シーっ、声大きいよ?」


「それじゃ俺らがいじめてるみたいじゃん?」


いじめてるでしょ、これ……


心のなかでそう呟いていると後ろから声が聞こえた。


「なにしてんの?」


男たちは急に目の色を変え、驚いた。


私は聞きなれた声に安心した。


「湊……」


「俺のだから。

離してくんない?」


湊がそう言うと男たちはすぐにどこかへ行った。


「はぁ…ありがと、湊。」


「なかなか戻ってこないから心配したじゃん。」


「湊女の子に囲まれてたから!

近づけなくて……」


私がそう言うと湊は私の頭にポンと手を乗せ微笑んだ。


その仕草にキュンとした。

……胸キュンくらい、なんでもなくてもするよね?


うん、そうだよね!!