幹部室に戻ると爽が話しかけてきた。
「総長の湊が決めた姫なら反対はしない。
……いや、できない。
でも副総長として、由茉のこと調べるから。」
「ああ、わかった。頼むな。」
それは仕方のないこと。
もし俺ら如月を潰すために
送り込まれた女だったら厄介だからな。
俺は爽にそれだけ言うと、早々に家に帰った。
俺……どうしたんだ?
由茉を見てると動機がする。
病気か?
うーん……恋?にしては美波のときと違う。
俺はこの感情がわからず、一人でもやもやしていた。
「あ、そうだ。」
『プルルルル』
俺は哉斗へ電話をかけた。
『もしもーし!湊ー?なにしてんの?』
「俺はもう家。」
『はやっ!!』
「それより哉斗、明日由茉の迎え頼むな。」
『はー?なんで俺?』
「お前が適任。」
『いやいや、俺今日由茉ちゃんにビビられてたよ?
由茉ちゃんの考えてることに返事しちゃったから。』
「かといって爽は無理だろ。
爽はお前より無理。
颯は危険。
純は初すぎてむり。
哉斗しかいねーじゃん。」
『湊は?』
「…俺は明日朝いくとこあるから。」
『えーまじかよ。わかったよ!』
「頼んだーじゃな。」
嘘だ。
正直今は由茉に後ろからくっつかれることが嫌だ。
動機がひどくて…死にそう。


