爽も哉斗も、どういうつもりだ?
という目で俺を見ている。
純は…というと……
こいつは放っとこう。
哉斗はすぐに俺から目を逸らし、
どうやら暴走族というものを
由茉に説明しているみたいだ。
アメリカにいたからわからないのか……
「あの…それで水嶋くん?
私はなんでここに?」
「あ、俺のことは哉斗でいーよ!
湊が連れてこいっていうからさ!」
「あ、うん、哉斗ね!
えーと、それで橘くん…
なんで私は呼ばれたんでしょうか?」
こいつビビってんのかな。
そりゃそうか。族だもんな。
「あのー橘くん?」
「あぁ、これ。お前のも入ってた。」
俺は写真の入った封筒を机においた。
「…写真?」
「お前と美波。」
俺がそういうと由茉は中の写真を見て泣き出した。
こいつ、本当に美波のこと好きだったんだな。
泣いてる由茉を見ていると放っとけなくなって
俺は無意識に由茉を呼んでいた。
俺の横に座る由茉。
こいつの顔近くで見るの初めてだけど
けっこう可愛いな。
美波は綺麗系でちょっときついけど
由茉は目がくりくりしてて
小動物みたいな可愛い系だ。
颯が騒いでたのが今さらわかった気がする。
結局その日は写真を渡しただけで何も言えなかった俺は
翌日も由茉を如月に呼んだ。


