「…んっ…あれ、私…」

「あ、起きた?
あの後愛華気を失っちゃったんだ。
大丈夫か?」

ベットの脇には山川さんが座っていた。

「あ、ごめんなさい。
斗愛さん達は…?」

「多分リビングの方でみんな一緒にいるよ。」

そっか…また心配をかけてしまった。


「心配をかけてすいませんでした。
山川さんずっと見ていてくれたんですよね。
ありがとうございます。」

「大丈夫。
記憶がなくなる前の愛華を沢山傷つけた。
だから罪滅ぼしと思っくれ。
あと蓮司。」

「え…?」

私を傷つけた…?
こんなに優しい人が…私を?

「蓮司って呼べ」

「は、はい。」

「はい。じゃなくて、うん。だろ?
敬語なしな?」

記憶がなくなる前の私はどんな性格だったんだろう。
前の私みたいに接せないとしても明るく接してみよう。